セラミックとは非金属材料を加熱処理し焼き固めたものです。審美性や生体親和性の高さから歯科材料としても古くから使われてきました。金属に比べて強度や靭性が低い事が欠点で、その克服に日夜研究開発が続けられています。
セラミックには多くの種類がありますが、現在CAD/CAMを用いて制作される補綴物(被せ物や詰め物 etc.)は主に2つのセラミック素材が多く使用されます。
一つはジルコニアと呼ばれるセラミック素材で、強度や靭性が低いという欠点を克服した材料で、美しく、生体親和性も高いため、日本でも広く普及しつつあります。
もう一つはe-maxと呼ばれるセラミック素材で、ジルコニアほどの強度はありませんが、色彩がよく審美性に優れています。また摩耗性が天然歯に近く、対合歯が天然歯の場合でも摩耗するのはe-maxの方で、天然歯にやさしい素材となっています。