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進化を遂げているマウスピース矯正
歯の矯正治療ではブラケットとワイヤーを使って、力をかけながら歯を動かしていく方法が主流です。しかし近年、目立ちにくく、痛みも少なく、食事や歯磨きの際には、取り外しも自由という利便性を謳ったマウスピース型矯正装置も注目を浴びています。

マウスピース矯正
 
さまざまある矯正装置の中で、1歯ずつ歯を綺麗に並べるには、
ブラケットという装置を歯の表面に貼り付けてワイヤーで動かす、マルチブラケット矯正装置と、
少しずつ歯が動いた状態のマウスピースを順番につけて歯を動かす、マウスピース矯正装置があります。
それぞれ利点・欠点がありますが、以前はマウスピース矯正では出来なかった歯の移動が出来る様に技術が進歩して、両者の矯正後の結果がそれほど変わらなくなって来ています。
しかしやはり得意な動き、不得意な動きがありますので組み合わせて使用する場合もあります。
マウスピース矯正とマルチブラケット矯正
マルチブラケット矯正 マウスピース矯正
審美性 近年小型化されつつあるものの、他の装置と比較すると目立ちやすい。 薄く透明で目立ちにくいので、よく見ないと装着していることがわからないくらい。
装着感 歯を引っ張られる感じなど不快感を感じたり、口内炎になることがある。 装着時の違和感は比較的少ないが、装置の着脱の際にやや痛みがある場合もある。
装置の着脱 医院で行う 自分で出来るので、食事や歯みがきのときは取り外せる。
治療中の食事 矯正治療中に食べていけないものは特にありませんが、矯正装置が歯に固定されているため、硬いもの、ねばねばしたものなど、注意が必要な食べ物もある。 アライナーを取り外して、普段通り食事をすることが可能。
治療中の歯のお手入れ 矯正装置が歯に固定されているため、歯と歯肉全体のお手入れが難しくなる。 アライナーを取り外して、普段通りの歯のお手入れが可能。
治療できる範囲 さまざまな症状に広く対応できる。 歯並びを大きく矯正する必要がある症例には不向き。
☆ブラケット矯正を併用
マウスピース矯正が苦手とする歯の動きには、始めブラケット矯正を一定期間行い、その後マウスピース矯正に移行する場合もあります。
金属アレルギー 金属部分に、ニッケルやクロムなど金属アレルギーの原因となる物質を含んでいる場合がある。 金属不使用のため、アレルギーのリスクはない。
装置の自己管理 自由に取り外しできるため、使わなければもとの歯並びに戻ってしまい、治療により時間がかかったり、効果が出ないことがあります。